2025/08/07 19:08

【順番が違うだけで、こんなに大変だとは…】
通常、寺本果樹園では袋がけのあとに傘掛けを行う流れです。
でも今年は、梅雨明けが異常に早く、強い日差しが容赦なく差し込んできました。
そこで作業工程を見直し、「袋がけの前」に傘掛けをする、という順番に切り替えました。
つまり通常は、
摘粒→仕上げ摘粒・玉直し → 袋がけ → 傘掛け
の流れを、今年は、
傘掛け → 摘粒 → 仕上げ摘粒・ 玉直し → 袋がけ
という順番にしました。
これはもう、日焼けのリスクを回避するためには仕方なかったのです。
ただし、もちろんデメリットもあります。
傘が先にあると、摘粒などの作業中に視界を遮ってしまうんですよね👀
実際、房をよく見るために傘をいちいち持ち上げるのですが、それが積もると作業効率がかなり悪くなります。
しかも、集中している最中に傘がふいに落ちてきて邪魔になることも…。結果として、今年の作業スピードはやや落ちてしまった印象です。
でも、そんな中でもやっぱり日焼けのリスクを防げたという点では、決して無駄ではなかったと思っています。
そして、冒頭では「傘掛けは簡単です」と言いましたが、実際はこうして年ごとの天気・気候に合わせて「傘をいつ掛けるか」を判断する、という難しさがあるなぁと思いました。
毎年まったく同じやり方では通用しなくなった今、その年の空を見て、予報を見て、作業をアレンジしていくこと。
これは大変だけど、本当に面白いことでもあります。
メリットもデメリットもあって、正解なんてないけれど、それでも毎年「今年はこうだったな」と思い返せるような学びがある。
それこそが農業の面白さだし、生きる楽しさなんだなぁと改めて思いました🌱
というわけで、「シャインマスカットの『傘かけ』とは?」というお話しでした!