2025/06/29 15:21


ざっとこんな感じでしょうか?

植物だけでなく、人間にも被害が出ております。


様々な問題が酷暑によって発生しておりますが、寺本果樹園はどのように思っているのか、現場の農家の対策はどうしているのか?

見てみましょう👉



【酷暑問題とどう向き合うか】

酷暑問題について、各問題別に対策をまとめてみました。


『酷暑への対策』

・シャインマスカット(果実の日焼け)

↪︎葉っぱを多く残し(副梢管理で切る量を調整)、果実に光が当たりすぎないようにする。また、傘かけ作業の『傘』を選び直す(現在:白→新聞紙など)。


・大玉トマト(裂果)

↪︎裂果に強い品種へと変える。ハウスにかける『日傘(※)』を強化して、ハウスに入る太陽光の量を調整する。

※『日傘』=遮光ネットのこと。


・イチゴ(弱い苗)

↪︎ハウスに『日傘』をかけたり、ハウス全体に打ち水をしたりして、ハウス内温度を下げる。暑さに強くなるような肥料をあげる。


・人間(日中暑すぎ問題)

↪︎朝中に作業ノルマを終わらせる。朝早起きして暑くない早朝から仕事を始める。



各対策はこんな感じです。


実際寺本果樹園にも酷暑被害は出ていますが、対策はまだ打てるしあまり問題だとは思っていないのが本音です。


対策より何より大事なことは、「これまでの常識を考え直して、もう一度対策を練ること」だと思っています。


例えば、シャインマスカットの新聞紙による笠かけなんて「ダメだよ!!」と指導されました。新聞紙だと光を通さず、糖度が上がらないからです。


しかし、今はあまりにも暑いし太陽光が強いので、「ギリギリまで待って糖度が上がったのを確認してから、新聞紙で笠かけをする」というようにすることで、新聞紙の光を通さない性質を利用して日焼け対策になるんじゃないかと考えています。


人間の朝中に作業ノルマを終わらせるにしても、普通であれば朝から夕方まで(9時〜17時まで)働くのが普通です。が、結局ノルマさえ済んでしまえばいつ働いても一緒なので、朝早くから昼まで(4時〜12時まで)働いて終わってやろうと考えてます。


こんな感じで、これまでの当たり前を見直して、もう一度しっかり考えるタイミングかなと思います。


酷暑問題は大変だし、農家にとっては生活が左右されるほどの問題ですが、まだまだ農家にもできることがあるなと思ってます💪



というわけで、「異常気象の酷暑について、現場の農家から」というお話しでした!