2025/06/12 21:37


そして寺本果樹園では、副梢を1枚ではなく『2枚』残して切り落としてます。


これは目的が2つあって、

①早く葉っぱを最大まで増やして(果樹農家的には「棚を埋める」と言います!)、光合成能力を最大まで高めたい

②近年の夏が暑すぎてシャインマスカットが日焼けしてしまうので、葉っぱで「傘」を作りたい

と言った感じです。


特に②が本当にやばくて、去年はガッツリと日焼けしてしまって真っ黄色なシャインマスカットになってしまいました。

(けど皆さんにガッツリ助けていただきました🙇‍♂️本当にありがとうございます!!)


ただこの2枚残しもデメリットはあって、

①『副梢の副梢(副梢からもまた副梢がでます😂)』を切り落とす手間が、1枚残しの倍かかる

②もし梅雨が長引いたり、冷夏であまり晴れなかったりした場合、シャインマスカットの実に光が当たらなくて糖度が低くなる


①は気合いでなんとかできますが、②は天気と相談なので本当に判断が難しいです。


シャインマスカットは、果実に太陽光があたれば糖度が上がりやすくなるという性質があります。


果実に太陽光を当てれば、糖度が上がりやすい反面日焼けをしやすくなります。逆もまた然りで、太陽光を当てなければ日焼けはしづらくなりますが糖度は上がりにくくなります。


このバランスを取るのが『副梢管理』で、「夏が厳しい!」と判断すれば今のまま2枚残しで、「梅雨がながい、、、」「夏なのに曇ってばっか、、、」となればすぐに1枚または完全に切り落とします。


この『副梢管理』。いらない枝葉を切り落とすという単純な作業ですが、実はシャインマスカットの果実品質を左右する大事なお仕事で、実はめっちゃ奥深い作業です😎


簡単そうに見える仕事も、めちゃくちゃ奥深い。

農業は、【職人技が光るかっこいい仕事】なんだぜ😎💪✨


というわけで、「シャインマスカットの『副梢(ふくしょう)管理』。いらない枝を切り落とす✂️」というお話しでした!